外構工事が完成し、写真も撮影した。それなのに、施工事例の文章を書く段階で手が止まってしまうことはありませんか?
「写真以外に何を書けばいいのか分からない」
「毎回、似たような文章になってしまう」
「現場のことを詳しく知らないので書きにくい」
施工事例を書くときに必要なのは、難しい表現や長い説明ではありません。
工事前にどのような悩みがあり、その悩みに対して何を提案し、完成後にどう変わったのか。この流れを順番に書けば、工事の内容や自社の考え方が伝わる施工事例になります。
この記事では、外構会社の施工事例に掲載したい項目と書き方を、テンプレートや記入例とともに紹介します。
施工事例は、次の順番で書くとまとめやすくなります。
- 工事前のお悩みやご要望
- 提案した内容とその理由
- 使用した商品や施工内容
- 現場で工夫したこと
- 完成後の変化
すべてを長く書く必要はありません。
完成写真だけでは分からない「なぜこの外構になったのか」を補うことが、施工事例を書く目的です。
外構会社の施工事例が問い合わせにつながる理由
施工事例を見ているお客様は、完成した外構のデザインだけを確認しているわけではありません。
「自分と似た悩みに対応したことがあるか」
「希望している工事を任せられそうか」
「どのような考え方で提案している会社なのか」
こうしたことも確かめています。
たとえば、同じ目隠しフェンスの工事でも、ご相談の内容は現場によって異なります。
道路からの視線を遮りたい場合もあれば、庭で子どもを遊ばせたい、明るさや風通しは残したいという場合もあります。
完成写真に工事前のお悩みや提案理由を添えると、同じ悩みを持つ人が自分の状況と重ねて読めるようになります。
施工事例に掲載したい基本項目
外構会社の施工事例は、次の項目に沿って作ると情報を整理しやすくなります。
| 項目 | 掲載する内容 |
|---|---|
| タイトル | 地域、工事内容、完成後の特徴 |
| 施工概要 | 施工地域、工事区分、施工期間、主な工事内容 |
| ご相談内容 | 工事前のお悩みやご要望 |
| ご提案内容 | 提案した内容と、その方法を選んだ理由 |
| 使用商品・施工内容 | 商品名、素材、サイズ、施工範囲 |
| 完成後 | 見た目や使い勝手の変化 |
| 担当者コメント | 現場で工夫したことや意識したこと |
| 次のご案内 | 関連する施工事例や問い合わせ先 |
現場によって、集められる情報には差があります。
すべての欄を無理に埋めるのではなく、確認できた事実だけを掲載してください。
問い合わせにつながる施工事例の書き方
1.タイトルで工事の内容を伝える
「〇〇様邸 施工事例」だけでは、ページを開くまで工事の内容が分かりません。
施工地域、工事内容、完成後の特徴を組み合わせると、何を紹介している事例なのかが伝わります。
タイトルの基本形はこちらです。
地域名|お悩みや完成後の特徴+工事内容
たとえば、次のようなタイトルが考えられます。
- 〇〇市|道路からの視線をやわらかく遮る目隠しフェンス工事
- 〇〇市|2台分の駐車スペースを確保した新築外構
- 〇〇市|雑草のお手入れを減らす庭のリフォーム
- 〇〇市|建物になじむナチュラルな門まわり
- 〇〇市|雨の日も乗り降りしやすいカーポート設置工事
「おしゃれな外構が完成しました」のような表現より、何を施工し、どのように変わったのかが分かるタイトルの方が具体的です。
地域名を掲載するときは、お客様から許可を得た範囲にとどめ、詳しい住所は載せないようにします。
2.施工概要を表や箇条書きでまとめる
施工概要には、工事の基本情報を掲載します。
- 施工地域
- 新築外構またはリフォーム外構
- 主な工事内容
- 施工期間
- 使用したメーカーや商品
- 費用または価格帯
これらを長い文章に入れると、必要な情報を探しにくくなります。表や箇条書きを使い、ひと目で確認できるようにまとめると読みやすくなります。
費用を掲載する場合は、工事範囲や掲載時点も記載しておきましょう。
外構工事の費用は、敷地条件、施工面積、使用商品、残土処分の有無などによって変わります。同じ内容なら必ず同じ金額になる、と受け取られないための補足も必要です。
3.工事前のお悩みやご要望を書く
施工事例の本文は、工事前の状況から始めます。
お客様が何に困り、どのような外構を希望していたのかをまとめます。
【記入例】
道路から庭やリビングが見えやすく、外で過ごすときに視線が気になるとご相談をいただきました。庭が暗くならないよう、明るさを残しながら目隠しをしたいとのご希望でした。
お客様から聞いた言葉を、そのまま掲載する必要はありません。
個人が特定されないように配慮しながら、ご相談の内容を簡潔に整理します。
4.提案した内容と理由を書く
次に、何を提案したのかを書きます。
このとき、設置した商品だけでなく、なぜその商品や施工方法を選んだのかも加えてください。
【記入例】
道路から見えやすい場所を確認し、必要な範囲を中心に高さのある目隠しフェンスをご提案しました。すべてを完全に囲うのではなく、光や風を取り込みやすいデザインを選び、圧迫感を抑えています。
提案した理由は、完成写真を見るだけでは分からない部分です。
敷地条件やお客様の暮らし方に合わせて考えたことを書くと、その会社が何を意識して提案しているのかが伝わります。
5.使用商品や施工内容を正確に書く
商品や素材の情報が分かる場合は、具体的に掲載します。
- メーカー名
- 商品名
- カラー
- 高さや幅
- 使用した素材
- 施工した場所
- 工事範囲
商品名や仕様は記憶だけに頼らず、見積書、発注書、図面などで確認します。
専門用語には、必要に応じて短い説明を添えてください。
たとえば「土間コンクリート刷毛引き仕上げ」なら、「表面に細かな筋をつけ、滑りにくく仕上げる方法」と補足できます。
6.完成後の変化を書く
完成後の説明では、見た目だけでなく、使い勝手がどう変わったのかも伝えます。
たとえば、次のような変化です。
- 道路からの視線が気になりにくくなった
- 駐車できる台数が増えた
- 雨の日に玄関まで移動しやすくなった
- 雑草のお手入れにかかる負担を減らせた
- 庭を家族で使いやすくなった
- 建物と外構の雰囲気がまとまった
お客様から感想をいただいていない場合は、「喜んでいただきました」などと推測で書かないようにします。
その場合は、施工前後を比較して確認できる変化を客観的に説明すれば十分です。
7.現場で工夫したことを書く
施工事例にその会社らしさが表れやすいのが、現場で工夫したことです。
書く内容が見つからないときは、現場担当者へ次のように聞いてみてください。
「この現場で、一番気をつけたことはどこですか?」
たとえば、次のような情報が出てくるかもしれません。
【記入例】
敷地と道路に高低差があったため、見る位置によってフェンスの高さが不自然にならないよう調整しました。室内から見たときの圧迫感にも配慮し、必要な場所で視線を遮れる配置にしています。
担当した人でなければ分からない情報は、その施工事例ならではの内容になります。
難しく書こうとせず、普段お客様に説明するときの言葉でまとめてみましょう。
8.関連ページと問い合わせ先を案内する
施工事例を読んだ人が次の情報を確認できるよう、記事の最後に関連ページを案内します。
目隠しフェンスの施工事例なら、ほかのフェンス事例やフェンス工事の案内ページが自然です。
そのほか、次のようなページも考えられます。
- 同じ種類の施工事例
- 使用した商品の紹介
- 対応している工事
- 相談から完成までの流れ
- 問い合わせページ
すべての記事に同じリンクを並べるのではなく、施工内容に合ったページを選びます。
そのまま使える施工事例テンプレート
次のテンプレートは、自社の施工内容に合わせて書き換えて使用できます。
【施工事例タイトル】 [地域名]|[お悩みや完成後の特徴][工事内容] 【施工概要】 施工地域: 工事区分:新築外構・リフォーム外構 主な工事内容: 施工期間: 主な使用商品: 費用・価格帯:※掲載する場合のみ 【ご相談内容】 お客様から、[工事前のお悩み]についてご相談をいただきました。 ご希望は、[使い方・デザイン・ご予算など]でした。 【ご提案した内容】 ご要望をもとに、[提案した内容]をご提案しました。 [商品や施工方法]を選んだ理由は、[提案理由]です。 【施工のポイント】 今回の工事では、[特に気をつけたことや工夫したこと]に配慮しました。 また、[現場条件に合わせて行った対応]についても調整しています。 【使用した商品・素材】 メーカー: 商品名: カラー: サイズ・仕様: 使用した場所: 【完成後】 施工後は、[施工前から変わった部分]となりました。 [使い勝手・見た目・お手入れなどの変化]にも配慮した外構に仕上げています。 【担当者コメント】 [この現場で特に考えたことや、お客様へ伝えたいこと] 【次のご案内】 同じような外構工事をご検討中の方は、[問い合わせ方法]からご相談ください。
施工事例テンプレートの記入例
以下は、書き方を説明するために作成した架空の施工事例です。
〇〇市|明るさを残しながら視線を遮る目隠しフェンス工事
【施工概要】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施工地域 | 兵庫県〇〇市 |
| 工事区分 | リフォーム外構 |
| 主な工事内容 | 目隠しフェンス・門柱まわり・植栽 |
| 施工期間 | 約2週間 |
| 主な使用商品 | 木調のアルミ形材フェンス |
| 費用 | 非公開 |
【ご相談内容】
道路から庭やリビングが見えやすく、外で過ごすときに視線が気になるとご相談をいただきました。
しっかり目隠しをしたい一方で、庭が暗くなったり、圧迫感が出たりすることは避けたいとのご希望でした。
【ご提案した内容】
道路から見えやすい位置を確認し、必要な範囲を中心に目隠しフェンスをご提案しました。
完全に視線を遮るタイプではなく、光と風を取り込みやすいデザインを採用。建物の外観になじむよう、落ち着いた木調カラーを選んでいます。
【施工のポイント】
敷地と道路に高低差があったため、見る位置によってフェンスの高さが不自然にならないよう調整しました。
室内から見たときの圧迫感を抑えるため、植栽を組み合わせて印象をやわらげています。
【完成後】
道路側から庭やリビングへの視線を遮りながら、明るさと風通しを残した空間になりました。
門柱や植栽とも色合いを合わせ、建物と外構にまとまりを持たせています。
【担当者コメント】
目隠しフェンスは、高くすれば必ず快適になるとは限りません。
今回は道路側と室内側の両方から見え方を確認し、必要な場所に適した高さを設けました。プライバシーを守りながら、庭で心地よく過ごせる外構を目指しました。
施工事例にはどの写真を載せる?
施工事例では、完成写真に加えて、工事前から完成までの変化が分かる写真も掲載します。
特に残しておきたいのは、次の写真です。
- 工事前の全景
- 完成後の全景
- 工事前と同じ位置から撮影した完成写真
- 門まわり、駐車場、庭など場所ごとの写真
- 使用商品や素材が分かる写真
- 工事中の下地や施工状況
- 照明を点灯した夜の写真
工事前と完成後を同じ位置から撮影しておくと、変化を比較しやすくなります。
公開前には、表札、住所、車のナンバー、人の顔などが写っていないか確認してください。必要であれば、トリミングやぼかし加工を行います。
写真や地域名をどこまで公開してよいか、お客様へ事前に確認しておくと、その後の作業もスムーズです。
画像のファイル名と代替テキストを設定する
WordPressへ写真をアップロードするときは、内容が分かるファイル名を付けます。
「IMG_1234.jpg」のままではなく、次のような短い名前に変更します。
carport-after.jpgprivacy-fence-before.jpggarden-renovation-after.jpg
代替テキストには、写真に写っている内容を簡潔に入力します。
良い例:
「木調の目隠しフェンスと植栽を施工した住宅の庭」
避けたい例:
「外構 外構工事 フェンス 目隠し おしゃれ おすすめ」
キーワードを並べるのではなく、写真を見られない人にも内容が伝わる説明にします。
Googleも、画像の内容が分かるファイル名や代替テキストを使用し、関連する文章の近くへ画像を置くことを案内しています。
施工事例を検索でも見つけてもらうためのポイント
施工事例の検索対策で重要なのは、キーワードを繰り返すことではありません。
実際の工事内容を正確に、分かりやすく掲載することです。
- 一つの現場を一つのページで詳しく紹介する
- 地域名や工事内容を自然に入れる
- お客様のお悩みと提案理由を書く
- 商品名や仕様を正確に記載する
- 現場で工夫したことを加える
- 内容に合った写真を掲載する
- 関連する施工事例やサービスページへつなげる
特に価値があるのは、その現場でしか得られない情報です。
「敷地と道路に高低差があった」
「室内からの見え方も確認した」
「既存の門柱を残せるように配置を調整した」
こうした具体的な情報を加えることで、ほかの施工事例との違いが伝わります。
Googleも、通常の検索や生成AIを使った検索では、実体験に基づく独自の情報、分かりやすい構成、内容に合った画像を重視するよう案内しています。
Google検索セントラル|生成AI検索向けにウェブサイトを最適化する
検索順位やAIの回答に採用されることを保証する方法はありません。検索向けに文章を増やすより、工事を検討している人が知りたい情報を優先します。
施工事例を公開する前のチェックリスト
施工事例が完成したら、公開前に次の項目を確認します。
- 商品名や仕様に間違いがないか
- 実際に行っていない工事を含めていないか
- お客様から写真や感想の掲載許可を得ているか
- 表札、住所、車のナンバー、人の顔が写っていないか
- 工事前と完成後の違いが分かるか
- スマートフォンでも読みやすいか
- 関連する施工事例へのリンクがあるか
- 問い合わせ先が見つけやすいか
AIで文章を作った場合は、入力していない商品名や施工内容が追加されていないかも確認してください。
自然できれいな文章になっていても、事実と異なる情報が含まれていれば公開できません。
施工事例を無理なく増やす方法
施工事例を書けない原因は、文章力ではなく、必要な情報が残っていないことかもしれません。
工事が終わったときに、次の内容を記録しておくと文章を作りやすくなります。
- お客様から相談されたこと
- 提案した内容と理由
- 使用した商品
- 現場で工夫したこと
- 施工前後で変わったこと
- お客様からいただいた感想
- 写真や地域名の掲載許可
長い報告書を作る必要はありません。
スマートフォンのメモや音声入力を使い、忘れないうちに残しておくだけでも役立ちます。
現場担当者へ確認できる時間が限られている場合は、次の3つを聞いてみてください。
- お客様は何に困っていましたか?
- 何を提案しましたか?
- この現場で一番工夫したことは何ですか?
この3つが分かれば、施工事例の中心となる部分を作れます。
外構会社の施工事例に関するよくある質問
施工事例は何文字くらい書けばいいですか?
決まった文字数はありません。
工事前のお悩み、提案理由、施工内容、完成後の変化が伝われば、短い文章でも施工事例として役立ちます。
文章の長さより、必要な情報が揃っているかを確認してください。
工事費用は掲載した方がいいですか?
必須ではありませんが、工事を検討している人の参考になります。
掲載する場合は、工事範囲や掲載時点を明記し、敷地条件や使用商品によって金額が変わることも説明します。
正確な金額を公開しにくい場合は、「100万円台」などの価格帯で紹介する方法もあります。
工事前の写真がなくても施工事例を作れますか?
工事前の写真がなくても作れます。
施工前の状況を文章で説明し、完成写真、提案内容、工事で工夫したことを中心に紹介してください。
次の現場から、完成写真と同じ位置で工事前の写真も撮影するようにすると、変化を伝えやすくなります。
お客様の感想を掲載してもいいですか?
掲載する前に、お客様の許可を得てください。
名前を匿名にしても、写真、地域、工事内容の組み合わせから個人が特定される場合があります。どこまで公開してよいかを確認しておくと安心です。
ChatGPTで施工事例を作っても問題ありませんか?
現場情報の整理や文章の下書きに活用できます。
ただし、ChatGPTは入力されていない工事内容を正確に把握できません。商品名、サイズ、施工内容、お客様のご要望などを入力し、完成した文章を担当者が確認してから公開してください。
お客様の氏名、詳しい住所、連絡先など、個人を特定できる情報は入力しないようにします。
施工事例を書く時間を減らしたい方へ
施工事例を作るには、写真を選び、現場情報を整理し、文章へまとめる作業が必要です。
掲載したい現場はあるものの、文章作成まで手が回らず、写真だけが溜まっている外構会社もあるのではないでしょうか。
SumiREの「AI002|AI施工事例社員」は、施工写真や現場情報をもとに、タイトルや構成、本文の作成をサポートします。
施工内容を写真だけで判断したり、確認できない情報を自動で補ったりするものではありません。担当者から受け取った情報を整理し、施工事例の下書きを作るAI社員です。
完成した文章は、商品名、仕様、工事内容、個人情報などを確認したうえで公開してください。
ChatGPTを外構会社の業務に活用する基本から知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

WebやSNSからの集客方法を確認したい方は、こちらの記事がおすすめです。

まとめ
施工事例では、完成写真だけでなく、次の流れを伝えます。
- 工事前にどのような悩みがあったのか
- 何を提案したのか
- なぜその商品や施工方法を選んだのか
- 現場で何を工夫したのか
- 完成後にどう変わったのか
何から書けばよいか迷ったら、直近で完成した現場を一つ選び、現場担当者へ次の3つを聞いてみてください。
「お客様は何に困っていましたか?」
「どのような提案をしましたか?」
「この現場で一番工夫したことは何ですか?」
その答えを順番に整理すれば、施工事例の土台が完成します。

